スタッフブログ

2025年6月30日 月曜日 お知らせ, スタッフ日記

能登半島地震 現地訪問レポート

 

2025年5月24日(土)、能登半島地震の現地を有志17名で訪問しました。

20250524_022230390_iOS

当日は小雨がぱらつき、風が強く肌寒さを感じる一日でした。私たちは金沢駅からマイクロバスに乗り込み、防災士である大西さんより地震の概要や被害の状況について説明を受けながら、現地に向かいました。

途中、千里浜の「渚ドライブウェイ」では、台風や地震による砂浜の浸食や道路の崩壊箇所を車内から確認。復旧にはまだ時間がかかることを実感しました。当初予定していなかった「のと里山街道」を経由し輪島市へ。山間部では地震による大規模な隆起や地割れが至るところに見られ、自然の力の大きさを目の当たりにしました。

 

 

 

 

 

輪島市に入ると、かつてにぎわっていた朝市の跡地はすでに更地となっており、近隣には今にも崩れそうな住宅や傾いた電柱、解体途中の建物がそのまま残されていました。復興は始まってはいるものの、生活インフラの再整備が進んでいない地域も多く、完全な復旧にはまだ長い時間がかかるといわれています。特に地盤隆起や地形変化によって、水道・電気・ガスなどのライフラインを一から引き直す必要のある場所もあり、再建の見通しが立たない状況にあるとのことです。

20250524_024124439_iOS20250524_024451843_iOS20250524_025043559_iOS

 

 

 

 

IMG_2865

 

 

 

 

 

 

20250524_055148094_iOS

 

その後訪れた七尾市・和倉温泉では、海沿いの護岸が崩れたまま放置され、ホテルの外壁も損壊した状態が残っていました。歩いている間も人影はまばらで、多くの旅館や店舗が休業を余儀なくされ、静まり返った街並みが震災の深刻さを物語っていました。

 

 

今回の訪問で強く感じたのは、地震による地殻変動のすさまじさと、その影響がいかに深刻かということです。浮き上がったマンホール、陥没した歩道、傾いたままの建物や電柱…。そして何より、その修復がままならない現実に、災害後の長期的な課題の大きさを痛感しました。

私たち一人ひとりが災害に備える「自助」の意識を持つことの大切さも、改めて考えさせられる訪問でした。どこで起きてもおかしくない自然災害に対し、備えを怠らず、日頃からの意識を高めておくことが求められます。

なお、現地の復興支援のためには募金などの形での支援も可能です。以下、石川県が開設している公式の義援金窓口をご案内します。


【公式募金窓口】

令和6年能登半島地震に係る災害義援金(石川県)

日本赤十字社や各自治体の窓口でも受付が行われています。


現地の方々が一日でも早く安心して暮らせるよう、私たちも引き続きできる支援を模索し、行動していきたいと思います。