スタッフブログ

2015年3月23日 月曜日 スタッフ日記

残念ですね。

梅が咲いてます。うれしい。梅と桜、いつ頃からか梅の良さが解るようになりました・・。

こんにちは、エナミでございます。我が家の梅も、小さな白い花を咲かせております。

まだ小さいメジロがやってきて、春を演出、愉しませてくれています。良い季節、是非お気をつけてお出かけください。

 

さて、先日、ヒジョーに残念なニュースが流れました。

人間国宝「桂米朝」さん、逝く。

 

私が2~30代の頃は、よく落語を観に行っていました。

ひと昔前の、日常のたわいもない話が中心ですが、タイムスリップするようにあっという間に江戸時代まで連れて行かれてしまいますよね。

そして意外性のあるオチには、いつも「おー!」っと感嘆しながら拍手を送ってしまいます。

落語の何とも言えない奥の深さを感じさせてくれたのが、米朝さんの噺でした。

個人的には、米朝さんの「口入屋」の噺が何とも好きです。

 

 私は自分の子供にも落語を楽しめるような、そんな育ち方をして欲しいと願っておりましたので、

大阪天満宮そばの寄席、「天満天神繁盛亭」建設の折には寄付をさせていただきました。

今でも子供二人の名前の入った提灯が繁盛亭の天井に下がっております。

 

 何年か前、最後の独演会をドキュメンタリーでまとめた番組が放送されていましたが、その時のご自身の噺の出来に納得できずにおられたようでした。限界を感じられたようで、あの時以来、従来の形の独演会は開催されなかったようです。楽屋で力なくうな垂れたような米朝さんの姿が忘れられません。勝気さとプライド、米朝さんの真の部分を垣間見た気がします。

 

職場の仲間を誘って、仕事が終わった後に観た高座では、噺の中でうどんを食べる米朝さんに腹が鳴ったこともありました。本当に名人芸でした。

 また一人、大事な方が居られなくなってしまったニュース、本当に残念に思います。

 これからしばらくの間、多くの追悼番組が組まれています。

もう一度米朝さんの落語を楽しむ機会になることが、せめてもの追悼になればと思っております。