みなさん、最近“cafe”ではなく“喫茶店”に行ってますか?
私には、絶対に無くなってほしくない場所・空間というのがありまして…。平成生まれの我が娘にもジワジワとその良さを刷り込んでいるところです(笑) 今回はそのひとつ、“喫茶店”のお話です。
とある休日、中学生の娘と二人、買いものに出かけまして「お腹すいた~何食べる?どこ入る?…そうだ!喫茶店を探そう!」と相成り…。
見つけたお店は老舗のたたずまい…外壁にはツタが絡まっています。
ドアを押すと カランッコロンッ♪ 思ったより広い店内はこげ茶のウッド調、昭和の風格です。
数個あるテーブルはいっぱいで、申し訳なさそうにカウンターの隅に案内されました。実は…私も娘もカウンターは嫌いではありません、逆にラッキーです。
深呼吸してみます…。
コーヒーの香りに、カレーやケチャップの香ばしさ、ケーキの甘い香りも混じっています。 あ~ノスタルジー♪
娘はオムライス、私は紅茶とシフォンケーキを頼みましたが、混雑中につき当然時間はかかりそう。でも退屈しません、五感をフルに使って引き続き“喫茶店”を満喫します。
店内に響くお客さんのさざめき。…カチャカチャッ…食器が触れ合う音、これもイイ。Cafeの紙コップでは立てられない音です。
カウンターでは常連マダム達の遠慮ない会話が飛び交って、こっちまで笑ってしまいそう。オバチャンが元気な町は安泰です(笑)赤ん坊を膝に乗せたチョイワル風のおじいちゃん。ゆったりと煙草をくゆらす粋なおばちゃん…。ここは素敵な大人の社交場です。
キビキビと無駄のない動きのマスターは、カウンターのマダム達と親しく会話を交わしながらも“いちげんさん”への気配りも忘れません。「お嬢ちゃん♪今、奥でおいし~いオムライス作ってるからネ待っててね~」…さすがです。
娘のもとへ運ばれてきたオムライスは昭和のかおり、コショーのきいた正統派ケチャップライス♪ 「お願い!ひと口ちょうだい!」…かあちゃん、奪わずにはいられませんでした(笑)
そして、私に出されたティーカップに感動しました。たぶんこのお店のコレクション?白磁に水彩画の菖蒲の花がドォンッ!大胆に描かれた素敵なカップなのでした! 周りを見渡すとみなさん違ったカップ。それぞれお客さんのイメージに合わせてさりげなく選んであるのです。 マスターもこのお仕事を楽しんでおられるご様子(^^) こういう事も喫茶店の楽しみのひとつでしたネ。忘れかけてました。
お店に居る間、娘の耳元で「な?ええやろぅ?喫茶店てええやろぅ?」と連発していたかあちゃん、たっぷりの人情に触れ元気満タン☆また冬の街に飛び出したのでした(笑)
あ、そうそう…食器を使い捨てずに出るというのも、やっぱり良いものですね。この感覚も忘れかけてました。
みなさんも休日に喫茶店、たまにはいかがですか?
京都店 事務員 河島A