先日、いつも仕事帰りに寄る
ライブバーで飲んでた時のこと。
たまたま、隣に座っていたオッチャンと音楽の話で盛り上がった。
聞けば1年前からギターを習い始めたんだという。
現在62歳。
退職するまで楽器は一切弾いたことがなかったそうだ。
ところが、退職を機に
ドラム、サックス、ピアノ、バイオリン、そしてギターと
やりたいと思った楽器は、すぐに習いにいっているらしい。
「でも、俺リズム感全くないからなぁ。アカンねん。」
と言いながらも、とても楽しそう。
習いに行く時は、先生にハッキリと注文を出すらしい。
3ヶ月でこの曲が弾けるようになりたいとか。
無理ならはっきり断ってほしいとか。
「例えば、俺が中学生やったら。基礎から習ってもええよ。時間があるしな。」
「でも、俺なんかもう、あとナンボも時間残ってへんやん」
「死ぬまでに、好きな曲、好きなように弾けるようになれたら最高やん」
楽器の習得の仕方としては、無茶苦茶かもしれないし
自己満足だと自分で言ってたけど。
その口調から楽器を弾くことの魅力にだんだんと
とりつかれているのがよくわかった。
だいたいの人はやりたいと思っても諦める。
だから、このおじさんの行動力のすごさがよく分かる。
楽器は、小さい頃からやってないと無理。
そんなことをよく耳にするけど、
そんなのは嘘だと思う。
自分で楽しむ分には何の問題もない。
むしろ、大人の方が自分で考える分
上達も早いはず。
日本にもっと楽器人口が増えればいいなと思う今日このごろ。
皆さんちょっとどうですか?
フルツボヒトシ