昨晩は夜空を見上げていた方も多かったのではないでしょうか。
私も世紀の天体ショーを鑑賞しました。
実は皆既月食をちゃんと見たのは生まれて初めてだったのですが
昔、理科の時間に聞いた皆既月食時に見られる『赤銅色』の満月は
何か神秘的で畏怖の念を起こさせるような独特の雰囲気でした。
遠い昔の人々もこの月食を見て、様々な思いを描いていたようです。
一例ですがご紹介します。
北欧神話ラグナロクでは、魔狼ハティが月をのむために月食が起きるといわれ
インドでは半蛇の魔神ラーフが日月を飲む、またタイやミャンマーの仏教では
竜が月を食べる。吐き出すと戻る。といわれ非常に恐れられていたようです。
日本でも古くから月食は月蝕みと呼ばれ様々な伝承を各地に残しています。
昨晩は月食が終わった後の月に向かって手を合わすご老人をお見かけして
昔の人には月を飲み込む魔物が見えていたのかもしれないなぁと
私も夜空に手を合わせずにはいられない、そんな不思議な夜でした。
京都109